2015年11月29日日曜日

加工と検証が出来る準備が出来た。

PSoC5LPで機能を造る事は出来ても、
外側やフレーム等の加工や回路のチェックをする機材がありませんでした。
実のところ、電子工作をする上で回路のチェックは
テスター(デジタルマルチメーター)だけでは、無理があります。
例えば、アナログ回路で作成した波形出力機はテスターで見る事が出来ません。
また、混ざった波形にどの周波数が隠れているか
正しい周波数なのかを調べるにはオシロスコープや周波数解析器が必要となります。

電子回路は作れても、外側の箱やメカニカルな機能が残ります。
外形加工は測る道具もそうですが切る道具、削る道具も多くそろえる必要があります。
また穴あけも含め電動の工具は割と大きな音が出るものが多いため
なかなか都心の真ん中では運用に問題があります。

正直なところ、私の家には外形加工と回路検証の手立てがありませんでした。
特に回路の検証は深刻で、手の届きやすい機器が易々と手に入る訳ではありません。
予算もないですしね。
アナログもしっかりやりたい私には少なくとも10Mhz対応のオシロスコープと
周波数解析、デジタルの通信をモニターするロジックアナライザーが欲しいと考えていました。
ただ、これだの機材を揃えようと思うとかなりの高額な金額になります。
外形加工も夕方や夜に出来れば良いのですが
そんな訳にも行かないので低騒音なNC加工の機器が欲しいと考えていました。
多くの時間をかけて考えた結果として、私はこれらを解決するのに2つの機器を買いました。

1つはビットスコープマイクロと言う多機能検査機器
もう1つはda Vinci Jr1.0と言う3Dプリンターです。

ビットスコープマイクロと言うのは、
2Ch20Mhzオシロスコープ、ロジックアナライザー,スペクトラムアナライザー(周波数解析)
8chスペクトラムアナライザーが1つに合わさったUSB検査機器です。
またビットスコープはraspberry Piの様なLinuxボードでも動きます。
Linuxボードを使えば作業用のパソコンとも切り離せますし
OSの割り込みによる測定ミスの可能性を減らせます。

このビットスコープは日本だとどこも取り扱いがないので今回は個人輸入をしました。
梱包ミスがあったりしてオーストラリアのお店とのやり取りが多かったですが
無事に手元に届きました。
pcDuino3nanoで動かすとこんな感じです。


da Vinci Jr 1.0は5万円以内かつスタンドアローンで出力のできる、
今のところ唯一の3Dプリンターでしょう。

 樹脂部分のヒビによって返品交換をしたりしましたが
どうにか運用出来ている感じかと思います。
3Dプリンターは削って作りこんでいく訳ではないので都心でも安心して使えます。


とは言え大きい事もあるので定位置はクローゼットとなりました。
セミクローズド制御でもないので加工精度としてはイマイチですが
時間を気にせずに運用が出来るので良しとしましょう。3mm以下の円形は苦手の様です。
実際に作ったpcDuino3nanoのケース。
売っていないのでda Vinci jr 1.0で作った。



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